【ネタバレ有】打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? 所感

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?を観て昂ったので2年3ヶ月ぶりに記事を書く。
ネタバレ有りなので注意。ちなみにドラマ版は観ていので調べた情報です、観たい。

ドラマでは時間遡行は一度きりで、特にアイテムなども必要ではありません。
それに対し、ドラマが45分だったものを今作で90分にした都合もあり、複数回時間遡行します。
また、時間遡行のキーアイテムとして、不思議なガラス(?)玉が現れます。
さらに、最後にパラレルワールドを強調する演出がある(なずなの言動含む)事から、
イムループものというより、多世界解釈ものというふうに感じさせられます。
オタク 多世界解釈ネタ すき。

  • コンパクトな世界のお話

多世界解釈ネタがぶち込まれてはいますが、お話の世界は非常にコンパクト。
一つの田舎町の、更に言ってしまえばなずなと典道の内面の話です。

  • ハッピーエンドだけが映画ではない

この作品はハッピーエンドではありません。
君の名は。」と近しい部分がある作品であることもあり、そこが批判されていることもあるようですが、
「ハッピーエンドだけが映画ではない」のです。
ただ、悲劇的な終わり方でもないので「このあとの物語はどうなったんだろう」という想像の余地があります。
あえてぼかす事で、スピンオフなどを作りやすくするという商売的な事情かもしれませんが。
ただし、ガラス玉の入手経路を考えると、かなり悲観的な結末も想像できてしまいますね。

  • 中一男子から見た同年代女子像

とにかく、及川なずながエロい。
ドラマでは小六設定だったのが今回は中一設定になっているのは賛否両論のようですが、
中一設定にしたことによって、男子から見た女子像がより大人びたものになることも確かでしょう。
(その代わり、男友達とのシーンが多少ガキっぽくなってしまってはいるので、トレードオフですね)
典道の視点からだけではなく、祐介の視点からもなずなのエロさが強調されています。背が高いのもポイント。

  • ちぐはぐさを楽しむ

中一男子から見たら大人びて見える女子も、実際は中一、まだまだ子供です。
「家出」を「駆け落ち」と言い換えて背伸びしてみたりとか、母親に怒られて大騒ぎしてみたりとか、
子供っぽい部分もありつつ、でも中一男子Viewでは大人びたように見える、このちぐはぐさです。
序盤、なずなの声を当てている広瀬すずの演じ方がなずなのビジュアルよりも子供っぽく感じ、違和感があったのですが、
「ちぐはぐ」を楽しめばよいと気がついてからは、これはこれでありなのかなと思いました。
劇中の小道具も、新旧入り交じった、レトロなようでレトロじゃない設定になっている事もあいまって、
なんだか不思議な、ちぐはぐさを全面に押し出した世界を構築しています。

  • きれいな犬カレー

前述の通り、前半はドラマ準拠ですが、後半は完全にオリジナルの展開になります。
ここで出番になるのが劇団犬カレー(泥のほう)です。
犬カレーを一気に押し上げた作品がまどかマギカだったこともあり、暗澹とした凄惨な世界のイメージが強い犬カレーですが、
この作品ではきれいな犬カレーに出会う事が出来ます。

  • ここが残念

3DCGを使うのはよいが、非常に雑に作られているシーンがある、もったいない。
なずなが戦場ヶ原ひたぎにしか見えないシーンが多々ある、もうちょっとなんとかならなかったのか。むしろあえてなのか?

  • 結論

及川なずなのエロ可愛さで地球がヤバい。スク水と浴衣と白ワンピはもはや凶器。

  • ちなみに

私は下から見ました femm on Twitter: "我々に選択肢はなかった… "